ツボの場所、刺激方法、シーン別、グッズなど、ツボを利用したセルフケア情報を鍼灸師の視点からお届けしています。
時間と空気は無限の財産です。
・ツボ押しは「点」に、マッサージは「全体」にはたらく
・ツボ押しは、緊張・ストレス・頭痛・腹痛など、とっさの不調が得意！
ツボ押しとマッサージの違いって何？という疑問ついて現役鍼灸師がお答えします。
このブログでは、メンテナンス時間がなかなか取れない人やツボ押しで元気になりたい人にむけて、おすすめのツボやグッズを紹介してます。
ツボ押しとマッサージの違いはおもに「点と面」
ツボ押しとマッサージって何が違うんだろう？と思ったことはありませんか？
ツボ押しは民間療法のひとつで、指や棒などの道具でツボを刺激する方法です。手軽にできるため昔から家庭で愛されています。経穴（けいけつ、ツボのこと）をやさしく刺激し、肩コリや頭痛といった「小さい困りごと」をやわらげるのに役立ちます。
一方マッサージは、手のひら全体を使いヒフの表面をもむ・さする・なでる、などして体の先から心臓に向かって行う療法です。広い範囲にはたらきかけ、コリをやわらげ老廃物を取りのぞくのに役立ちます。
・似てるところ…ヒフに働きかけること
・違うところ…働きかける広さ
即効性ならツボ押し。「パソコンの見すぎで頭が痛い」「ストレスで胃がキリキリする」「会社に行く前にお腹が痛い」
「パソコンの見すぎで頭が痛い」
「ストレスで胃がキリキリする」
「会社に行く前にお腹が痛い」
こんな経験はありませんか？とっさのトラブル、そんな時こそツボ押しの出番です。
ヒフにあるツボには不調が現れます。なぜかというと、ツボと内臓や神経は背骨にある脊髄を通してつながってるからです。そのため、ツボを刺激すると内臓や神経に作用し、症状がやわらぎます。
「ツボ」と「内臓や神経」は背骨にある脊髄（せきずい）を通してつながってる
（すぐ病院にかかるべき危険度の高い場合をのぞきます。心配な時は受診がおすすめです。）
よくある困りごとに対するおすすめツボ押し３選
ツボ押しするのに特別な道具は不要です。親指または中指で、ゆっくり呼吸しながらハンコを押す程度の優しい力で行いましょう。効果がほしいからと言って長時間押すのは、筋肉が傷つくのでおすすめしません。痛いほうが効きそう、と指の関節を使うのも逆効果です。
ツボ押しする時は「ゆっくり呼吸しながら」「ハンコを押す程度の優しい力」で。長時間押したり関節で押すのは筋肉が傷つく可能性があります
困りごとその1ーパソコンの見すぎで頭が痛い！（後頭部痛・側頭部痛）
眼精疲労による頭痛の多くは、頭の横や後ろにあらわれます。頭と首のつけねにコリを感じる場合は玉沈（ぎょくちん）を、こめかみがツライときは太陽（たいよう）のツボ押しがおすすめです。
ツボ…
困りごとその2ーストレスで胃がキリキリ痛い！（ストレス性 胃痛）
ストレスや緊張で起こる胃の痛みには、ストレス緩和のツボ労宮（ろうきゅう）と胃のはたらきを整える足三里（あしさんり）のツボ押しを。ゆっくり深く呼吸しながら押してみてください。
ぬるま湯をすこしづつ飲み、胃腸をあたためるのも有効です。
困りごとその3ー会社に行く前によくお腹が痛くなる！（緊張・ストレス性 腹痛）
脳と腸はつながってると考えられ（脳腸相関）、ストレスや緊張を感じると脳から腸に伝わって腸が緊張モード（交感神経優位）になり、腸が収縮して下痢や腹痛を引き起こすと考えられています。
こういった「ストレス・緊張型の腹痛」には、お腹の調子を整える天枢（てんすう）や神門（しんもん）のツボ押しがおすすめです。
まとめ
・ツボ押しは「点」に、マッサージは「全体」にはたらく
・ツボ押しは、緊張・ストレス・頭痛・腹痛など、とっさの不調が得意！
とっさの困りごとにはツボ押しセルフケアの基本は睡眠と食事を整えること。痛みが出たときは「体からのメッセージ」と前向きとらえましょう。
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