ツボの場所、刺激方法、シーン別、グッズなど、ツボを利用したセルフケア情報を鍼灸師の視点からお届けしています。
微笑みは人生の通行手形です。
今回は眼精疲労をやわらげるツボに全集中します。
眼の疲労を取り除くには、まわりの血流をうながし筋肉をほぐすことが大切と言われています。
しかし起きている間はずっと眼を使うため、ケアするのはなかなか難しいかも知れません。
そこで、短時間でできるツボ刺激法をこれからご紹介したいと思います。
これは中国のある小学校で授業と授業の合間に行われているもので、方法は目のまわりの4つのツボを指で順番に押すだけです。
以前Xで紹介したポストはこちらです。
非常に手軽なので、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください。
ツボの紹介で登場する経絡や奇穴については過去の記事をご覧ください。
1.睛明(せいめい)
睛明は、膀胱経(ぼうこうけい)とよばれる経絡の1番目のツボです。
場所
眼を閉じ、目頭から鼻の方へわずかに上がった所に触れるヘコミです。
「眼と鼻すじの間」とおおよその位置で覚えると簡単です。
眼を閉じるはたらきの眼輪筋(がんりんきん)という筋肉にあります。
2.攅竹(さんちく)
攅竹は、晴明と同じく膀胱経(ぼうこうけい)とよばれる経絡の2番目のツボです。
晴明と同じく眼輪筋とおでこにシワを寄せる前頭筋(ぜんとうきん)、集中して物を見る時などに使うまゆ毛を寄せる皺眉筋(しゅうびきん)の上にあります。
場所
まゆ毛の内側に触れるヘコミです。
3.太陽(たいよう)
太陽は奇穴(きけつ)と呼ばれるグループに属するツボです。
場所
さまざまな説がありますが、「まゆ毛と眼の間から指1本ほど外側のところ」がよく使われます。
4.四白(しはく)
四白は、胃経(いけい)と呼ばれる経絡の2番目のツボです。
晴明や攅竹と同じように、眼を閉じるはたらきの眼輪筋という筋肉の下のほうにあります。
場所
眼の下にある骨のきわにあります。
「小鼻の横から指2本の所にあるヘコミ」とおおよその位置で覚えると簡単です。
まとめ
眼精疲労を和らげるには、眼のまわりの筋肉の血流を高めるのが効果的です。
晴明、攅竹、太陽、四白の4つのツボ刺激方法は、簡単にできる疲れ目ケアです。
【全集中のツボ!レビュー】
探しやすさ・・・★★★☆☆
刺激しやすさ・・・★★★☆☆
お灸の可否・・・おすすめしません(顔面部は万が一火傷した時に目立つため避けたほうが良いです)
エックス(X:@tsubotanfun)で更新情報などをお知らせしています。
☆「ツボ押しの絵本」Amazon Kindleで販売中!☆
掲載記事やイラスト、写真の無断転載を禁じます。