ツボの場所、刺激方法、シーン別、グッズなど、ツボを利用したセルフケア情報を鍼灸師の視点からお届けしています。
人生とは時間です。
今回は肩こりをやわらげるツボに全集中します。
現代人の多くが悩む肩こり。
パソコン作業やスマホ視聴など「首や肩が重心よりも前にある状態で」「長時間同じ姿勢を続ける」ことで、肩甲骨まわりの筋肉が疲れることが原因のひとつ言われています。
ツラさを取り除くには、肩甲骨まわりの血流を促すことと、正しい姿勢を習慣づけることが大切です。
軽い運動や姿勢チェックをツボ押しと合わせて行うと、効果が高まるでしょう。
非常に手軽なので、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください。
ツボの紹介で登場する経絡や奇穴については過去の記事をご覧ください。
1.肩井(けんせい)
肩井は、胆経(たんけい)とよばれる経絡の21番目のツボです。
場所
背骨の7番目の骨(第七頚椎)の突起と肩のもっとも端をむすんだ線の中央です。
「バストトップ上で肩のいちばん高い所」と覚えると簡単です。
背中を広くおおう僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲骨上の棘上筋(きょくじょうきん)いう筋肉にあります。
2.天髎(てんりょう)
天髎は、三焦経(さんしょうけい)とよばれる経絡の15番目のツボです。
場所
肩甲骨内側の、上の角のきわです。
肩井と同じく背中を広くおおう僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲骨上の棘上筋(きょくじょうきん)いう筋肉にあるのですが、肩甲骨のきわにあるためコリを感じやすい所と言えるでしょう。
3.膏肓(こうこう)
膏肓は、膀胱経(ぼうこうけい)とよばれる経絡の43番目のツボです。
脊柱起立筋、僧帽筋、菱形筋と多くの筋肉の上にあります。
場所
背中の肩甲骨きわにあります。
高さは第4胸椎で、首を前に倒すとでっぱる骨(第7頚椎)から4つ下がった所から左右に指4本外側へ向かったポイントです。
肩甲骨内側の、長さの半分の位置と覚えると簡単です。
まとめ
肩こりを和らげるには、硬くなった筋肉をツボ押しで血流を高めるのが効果的です。
肩井、天髎、膏肓の3つのツボ刺激方法は、簡単にできる肩こりケアです。
【全集中のツボ!レビュー】
探しやすさ・・・★★☆☆☆
刺激しやすさ・・・★★★☆☆
お灸の可否・・・★★☆☆☆
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