ツボコラム

【体調をととえる】手先足先にある「井穴(せいけつ)」を、ツボ押しやお灸してみよう

ツボの場所、刺激方法、シーン別、グッズなど、ツボを利用したセルフケア情報を鍼灸師の視点からお届けしています。
選択する力を高めたいです。

はじめに

このブログでは中医学や鍼灸をもっと身近に感じてもらえるよう、情報発信しています。

井穴とは?

 井穴を使い体調を整える方法は、内科医の浅見鉄男先生が考案されました。何をするかというと、井穴刺絡という、手足の先に10個あるツボに小さなキズをつけ出血させるんですね。ツボや指先から血を出して急な症状を抑えるというのは割と知られてる方法で、私が子供の頃読んだツボの本にも、脳卒中のとき足の親指の先から血を出させて和らげる、みたいな方法も載っていました。

感染などのリスクもあるので、一般の方が行う時は、血を出す方法ではなくツボ押しやお灸など安全な方法をおすすめします!

井穴の場所

 井穴は、手足の爪の付け根の角から1~2mm離れたツボです。電車でいうと終点や始点のような役割や特長を指し、実際はそれぞれ名前があります。終点なのか始点なのかは、経絡と呼ばれる線路がどの方向に走ってるかで変わります。指にひとつずつあるわけでもなく、同じ側にあるわけでもないので少々ややこしく感じるかも知れません。

 脈気が井戸のように湧く事から名前がつけられました。臨床では、急症状を和らげる時に良く使われます。

手の井穴、足の井穴の場所と効能

手と足の井穴

  • H1…肺経。喉の痛みやセキなど気道に関係する症状に。呼吸筋群を柔らかくし呼吸をラクにします。
  • H2…心包経。胸膜や横隔膜などの組織に関係する症状に。首コリや胸苦しさをラクにします。
  • H3…心経。動悸や息切れなど心臓の収縮や血流に関係する症状に。腕やヒジの内側の痛みをラクにします。
  • H4…小腸経。現時点ではどの臓器に効果があるのかは不明だそうです。腕の外側や肩甲間部の痛みをラクにします。
  • H5…三焦経。鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー性疾患の症状に。全器官の副交感神経の異常緊張を抑えます。肩関節の筋肉の痛みをラクにします。
  • H6…大腸経。H5とは逆に、全器官の交感神経の異常緊張を抑えます。全身の血管収縮を改善します。首の前にある、胸鎖乳突筋の痛みをラクにします。

Hはたぶん手を指してるんだと思います。しかし、アルファベットから始まる数字と指の並びが同じでないため、もしかしたら混乱する人もいるかも知れません。私もはじめは戸惑いましたが、徐々に慣れました。

足の井穴

  • F1…胃の不快感や、消化器(胃、大腸。小腸)などの交感神経の異常緊張を抑えます。膝の内側の痛みに。
  • F2…胸苦しさや肝炎など肝臓に関係する症状に。こちらも膝の内側の痛みに。
  • F3…頻尿や膀胱炎、腎炎など、泌尿に関係する症状を抑えます。ふくらはぎの筋肉の痛みに。
  • F4…H6と同じで、全器官の交感神経の異常緊張を抑えます。ふくらはぎの裏から腰、背中にかけての痛みに。
  • F5…H5と同様、アレルギー症状など全器官の副交感神経の異常緊張を抑えます。

ツボ押しやお灸の方法

ツボ押しする時は爪を立てるようにして少し強めに刺激すると良いかと思います。また、シールで小さい粒をツボに貼る商品もあるので、それを貼れば指で刺激しなくて良いのでラクかと思います。お灸の場合は、底にシールの付いた台座灸と言うものを使用すると安全です。

おわりに

井穴療法は浅見鉄男先生が考案されたこと、井穴を使った療法は急な症状におすすめなことを紹介させて頂きました。手先足先にあるので手軽に行なえるので、ぜひ覚えておいてくださいね!

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ツボたん
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