はじめに

【イラストあり】ツボを見つけるための鍼灸業界特有のものさし【骨度法と同身寸法】


ツボの場所、刺激方法、シーン別、グッズなど、ツボを利用したセルフケア情報を鍼灸師の視点からお届けしています。
思い立ったら吉日です。

今回は、ツボを見つけるための鍼灸業界特有のものさしについて全集中します。

「ツボとは何か」については下の記事をご覧ください。
〈記事:【イラストあり】ツボとは何か【経穴・奇穴・阿是穴】

ツールといってもツボのありかは目で見えないので、まずだいたいの位置の見当をつけることになっています。
古びたメモを頼りに「まっすぐ5歩進み3歩左」と歩き、床下のお宝を探すイメージに近いかも知れません。

ツボの位置の見つけかたを取穴法といいます。
見つけるときの物差しは「骨度法と同身寸法」の2つです。

「骨度法(こつどほう)」

体格差によるツボ位置のズレをカバー

鍼灸では、体のツボを探すときのスケールとして骨度法を使います。

寸や尺というワードを使うので、「いわゆる尺貫法かな?」と思う人もいるかも知れません。
しかし骨度法はすこし違ってて、使うのは「骨から骨までを等分した長さ」です。

尺貫法ですと寸は3.03cm尺は30.3cmときっちり決まってます。
それを人体に当てはめようとすると生じるのが、「体格差によるツボの位置のズレ」です。

そこで骨度法ではまず身長を定めて(7尺5寸)、骨と骨との距離をすべて割り出して、さらに1寸程度に等分しました。

こうすることで、「手首から肘までを12等分したうちの手首よりの3寸目」というように、身長や体格差があってもツボを探せるようになるのです。

「同身寸法(どうしんすんぽう)」

同身寸法(どうしんすんぽう)は、骨度法でツボを見つけにくい時に使われるものさしです。
くるぶしや髪のはえぎわなど、体のポイントから指幅でツボを探します。

セルフケアで使い勝手のよい手足のツボなどは、この方法で見つけることが多いです。

まとめ

ツボの見つけかたを取穴法と言います。

ツボを探すメジャーは2種類あります。
骨度法(こつどほう)…体のパーツを等分した長さを利用することで、体格差によるツボ位置のズレが出ないようにしています
同身寸法(どうしんすんぽう)…指をメジャーとする方法で、骨度法で見つけにくい時に使います

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ツボたん
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